Shitennoji University

人間福祉学科4年間の学びとカリキュラム

4年間の学び

人々とその周囲の環境に影響を与え、存在する課題から現在と新しい枠組みを見極めることで、様々な機関、専門職、住民と協力しながら、社会福祉問題の発見、情報収集、分析を行い、具体的な目標に取り組む分野横断的な支援体制の構築を目指す実践的な学びを行います。

きめ細かな教育体制と主体的取り組みの醸成

少人数のきめ細かなサポート体制

少人数のきめ細かなサポート体制

四天王寺大学では初年次より担任制度を実施しており、1人の教員が1学年の学生約10名を担当します。特に初年次では、学習状況のチェックや学生生活に関する面談を行い、きめ細やかな学修支援を提供しています。

進路・資格に関するサポート

進路・資格に関するサポート

人間福祉学科では、子ども家庭支援、障害者支援、高齢者支援、地域福祉などの社会福祉専門科目を学びます。実習では医療相談員志望者向けのメディカルソーシャルワーカー(MSW)インターンシップをはじめ、学生が関心を持つさまざまな分野から選べます。また、大手ライセンススクール「東京アカデミー」と連携した「社会福祉士養成プログラム」は国家試験対策講座を無料で受講でき、さらに公務員として社会福祉専門職をめざす公務員対策講座も無料で受講できます。

カリキュラムを越えた、そこにしかない学び

カリキュラムを越えた、そこにしかない学び

四天王寺大学の本キャンパスがある羽曳野市と連携した「認知症サポーター養成講座」「世代を越えた交流プロジェクト」、農福連携「ポタジェプロジェクト」、「重度訪問介護従業者養成講座」「家庭裁判所見学」など教室では学べない知識・体験を通じて、広く深く社会福祉の課題を中心とした学修課題に取り組みます。これらのプロジェクトは、決して強制ではなく学生が主体的に学ぶ姿勢を応援するものです。

主な授業紹介・時間割例

主な授業紹介

MSWインターンシップ

メディカルソーシャルワーカー(MSW)をめざす学生のために、4年次に病院でのインターンシップを実施しています。学生は、MSWの業務内容、医療・介護保険制度、医療従事者の接遇マナーなどを学んだ後、約2週間病院に配属され、ベテランMSWの指導のもと、患者の支援や退院調整、チーム医療に参加します。この経験を通じ、多くの学生が卒業後、病院のMSWとして活躍し、患者の生活と療養をサポートしています。

重度訪問介護従業者養成講座

地域社会で〈和の精神〉を実践することをめざし、障がい者支援のヘルパー資格取得をサポートしています。重度訪問介護は障がい者の外出支援や身体介護などを行うもので、障害者総合支援法に基づいています。人間福祉学科では、NPO法人と連携して養成講座を開催し、これまでに学生115名が資格を取得し、社会福祉現場で活用しています。

障がい児のアート活動

障がいのある子どものアート活動をサポートするプロジェクトを実施しています。四天王寺福祉事業団と協力し、地域で暮らす障がいのある子どもたちやその家族、障がい児福祉分野の専門職を大学に招き、アート活動を行っています。表現が難しい子どもたちが絵を描き、オリジナルのトートバッグを作成します。学生は参加者のサポートや活動の補助を行い、子どもたちの個性が輝く場を創り出します。

時間割(2年生の例)

 
1   地域福祉と
地域包括
支援体制Ⅰ
福祉心理学 児童・
家庭福祉
保健医療と福祉
2   障害者福祉 ソーシャルワーク
実習指導A
  英語III
3       現代の精神保健の
課題と支援I
 
4 ソーシャルワークの
理論と方法Ⅰ
  貧困に
対する支援
  地域社会学
5   高齢者福祉      

トピックス

農福連携「ポタジェプロジェクト」

「ポタジェプロジェクト」と呼ばれる学生主導の活動では、大学の実習農園を使い、地域の福祉施設と共同で農作業に取り組んでいます。障害者就労支援事業所の利用者とカレー用のタマネギを栽培したり、児童福祉施設の子どもたちと様々な野菜を育てる食育活動を行っています。この活動は、農福連携の一環として、障害者の農業分野への参画を促進し、社会福祉支援に役立てます。

「コリアタウンのフィールドワーク」
「あいりん地区のフィールドワーク」

フィールドワーク学習であいりん地区とコリアタウンを訪れ、専門のガイドから学びました。あいりん地区では、「多様な背景を理解して支援する重要性」、「生まれながらに持つ人権の擁護」、そして「支援を必要とする人々を対等に扱うこと」の大切さを学びました。コリアタウン訪問では、多様性を受け入れるためには、彼らの文化と自分を知ることの重要性を実感しました。

認知症サポーター養成講座の開催

「何もしないことが真の失敗」という考えのもと、ゼミ生が関心を持つ分野に深く取り組んでいます。過去ではなく、将来の自分に焦点を当て、「今何をするか」を考えて、学生が主体的に取り組む姿勢を養います。四天王寺大学の地元、羽曳野市の居宅介護保険業者や郵便局、四天王寺福祉事業団と協力し、学生が高齢者と交流を行いました。また、認知症への関心を持つ学生が主導して「認知症サポーター養成講座」を開催しました。

高齢者と学生の世代を超えた交流プロジェクト

活力ある社会を創造するため、「大学を飛び出して地域と交流しよう」という学生たちの考えに基づき、羽曳が丘の高齢者との交流を行いました。交流方法として、羽曳野市のぶどう園の枝を用いた燻製チップ作りや試食会、シニア向け「すごろく」ゲーム会を開催しました。学生たちは主体的に学ぶ楽しさと大変さを体験しました。