Shitennoji University

日本学科4年間の学びとカリキュラム

4年間の学び

1年次に学んだ基礎を踏まえ、2年次以降はさまざまな体験実習を行います。この過程で自分のめざす方向を徐々に見つけていきます。

多彩な分野からめざす方向を見つけていく。

1年生では「国語力」を磨き「学ぶ力」を養う。

初年次教育では、グループワークやディスカッションを通じて、主体的かつ協働的な取り組み力を身につけます。表現や概説の授業では、調べ方、分析の方法、表現の技術を学び、課題の発見と解決に必要な論理的かつ実証的な探究力を養います。

2年次からは視野を広げて学ぶ楽しさを知る

和食の調理実習や日本学インターンシップ演習(中学校・市役所・図書館・日本語学校・出版関係)では、日本語を母語としない人々との多文化との交流などを体験します。

3年次と4年次で知識を深め、専門性を高めて、学びを総仕上げします。

各自が興味を持ったゼミ(平安文学・近代文学・日本語・日本語教育・現代文化・伝統文化・和食・観光など)に分かれ、その面白さを追求。その成果を卒業研究やゼミ論に結実させる。

主な授業紹介・時間割例

主な授業紹介

日本学インターンシップ演習

仕事のマナーとルールを学び、近隣の中学校や日本語学校、市役所、図書館、印刷会社、広告代理店などに派遣され、現場の仕事を体験します。業務の中で課題を発見し、解決に向けて試行錯誤することで、「働く」ことについて学びます。

パフォーマンス実践演習

社会人にとって「自分の考えを表現する」ことは重要です。日本学科では、自分の考えを表現することに力を入れており、声や表情、動きなどの身体による表現を学びます。ヴォイストレーニングや身体表現トレーニングを行うことでコミュニケーション能力を高めます。

伝統文化・観光コース

博物館実習

学芸員資格の取得をめざす学生たちに向け、四天王寺宝物館で実施される実習が年間を通じて延べ4日間あり、夏休みには3日間の集中講義も実施されます。4年生の卒業前には、自分たちで企画した学内展示を完成させることが最終課題となります。

現代文化コース

サブカルチャー論

「マンガ」は私たちにとって日常的に目にする身近なものですが、実のところは、海外の文化と伝統的な慣習、そして読者との相互作用の中で育まれたものです。この科目では、マンガを通して「ものの見方」を修得し、そのユニークな文化の由来と展開を紐解きます。

時間割(2年生の例)

 
1   日本文化史Ⅱ 講読Ⅰ(日本語学) 日本文学論Ⅱ
(古典)
日本語学基礎演習Ⅱ
2 文化・歴史
研究基礎
日本語文法Ⅱ
(古典)
講読Ⅳ(日本文化) 日本語教育論Ⅱ キャリア
マネジメントⅡ
3 観光社会学   日本文学論Ⅰ
(近現代)
特別活動・総合的な学習時間の理論と方法(中高養)  
4 書道D 日本語文法Ⅰ
(現代)
現代メディア論    
5       生徒指導論
(進路指導を含む)
(中・高)
 

ゼミ紹介

平安文学ゼミ

平安文学ゼミの今年の学外活動は、『源氏物語』宇治十帖の舞台です。ヒロイン浮舟が身を投げようとした宇治川の流れの速さに驚き、宇治上神社・平等院(いずれも世界遺産)などを見学して、都から離れた宇治の地の雰囲気を味わいました。『源氏物語』の世界を体感できました。

日本文化ゼミ

「日本の文化」について語れるようになることをめざします。例えば過去には、国立歴史民俗博物館の企画展示として話題になった「性差(ジェンダー)の日本史」の内容を書籍化したテキストを用いて、日本文化におけるジェンダーについて歴史的に考える演習を行いました。このような活動を通して、私たちが現在直面している様々な問題について、「当たり前」・「常識」とされているものの見方を疑い、自分なりの観点から物事を考えられるようになるための前提となる知識を習得します。さらに、そうして理解した内容を、他者に分かりやすく伝える技術を体得します。