教育学部 教育学科 幼児教育保育コース

幼児教育保育コースとは

これからの時代に相応しい、質の高い乳幼児教育・保育を追究し、誇りを持って取り組む指導者の養成

社会の急激な変化により、複雑・多様化する環境を背景に、乳幼児教育・保育は、幼稚園・保育所・認定こども園等、多様な施設形態で実施されています。子どもをとりまく多様な現代的課題に、幅広い視野で俯瞰的に捉え、幼児教育の基本である環境を通して行う教育と幼児一人ひとりに適した学びを追究します。

学科の特長

就学前の教育・保育から小学校教育への連続性を理解した保育者の養成

未来を拓く子どもたちのために、保育者としての専門的知識・技能の習得、省察と研鑽による実践力・指導力の向上を図り、子どもの学びと育ちを促す支援やケアのあり方を生涯にわたって学び続け、「いい先生」とは何かを問いながら、社会や学校・保育施設等にて、協働の力、ファシリテーション力を発揮して活躍できる幼稚園・保育所・認定こども園の保育者養成を目的とします。

乳幼児の育ちと学びについて、発達段階に即して多面的に様々な視点から捉え、深まる学びの力

多様な子どもをとりまく「現代的課題に対応する力」

Step 1

多様な子どもをとりまく「現代的課題に対応する力」

多様な立場、考え方の存在を認め、強い意志と情熱および保育者としての使命感や責任感を持って、子どもの個々の内面的なニーズについて共感的に理解することを学びます。子どもの学びと育ちに関わり、取り組むための子ども理解に関する専門性を身につけます。

幼児期の特性を踏まえ、一人ひとりのより良い学びと協同的な学びを実現する「専門的な知識と実践力を追究する力」

Step 2

幼児期の特性を踏まえ、一人ひとりのより良い学びと協同的な学びを実現する「専門的な知識と実践力を追究する力」

多様な社会、施設・学校等において、子ども一人ひとりの興味・関心を引き出し、子どもの課題に応えるための直接的体験を重視しています。例えば、ICTの効果的な活用を取り入れながら実践的指導力の獲得をめざして協働で取り組むなど、粘り強い省察・研鑽の力を獲得します。

変化する社会、保育施設等で活躍するための「包括的な協働の力」

Step 3

変化する社会、保育施設等で活躍するための「包括的な協働の力」

急速に変わる社会の中で、全ての子どもたちの潜在能力を引き出すために、チームメンバーとして様々な人々と協力し、問題を解決していきます。最良の解決策を見つけ出し、持続可能な結果を実現する能力と、異なる活動を結びつける横断的なコーディネーションスキルを身に付けることをめざします。

キャリア

50年以上にわたり優れた教員を養成し、伝統の中で培われた教員養成のノウハウと充実した学修環境で、教職をめざす学生を全面的に支援しています。早期から教員採用試験対策講座や面接指導を行うなど、手厚い支援体制で教員採用試験の現役合格をめざします。教育委員会の方から、求める教員像についての説明や教員採用試験に合格した4年生から実際の体験談を聴くことができる機会が豊富に設けられており、現在の教育現場の雰囲気や採用動向などを知ることができます。

先輩たちの声

実習が多く、現場での実践を通して学べるのが楽しみ。

教育学部 教育学科 幼児教育保育コース 4年生 丸中 呼春 さん 出身校:奈良県立橿原高等学校

保育士を志すきっかけになったのは、中学2年生の時の幼稚園での職場体験。子どもたちがとてもかわいくて、成長を間近で見られる仕事に魅力を感じました。実習が多く、現場での実践を通して学べるのを楽しみに四天王寺大学へ進学。特にためになったのが乳児保育の授業です。幼少期は幼稚園に通っていたため、保育所での乳児期の子どもたちとの関わり方が想像できない私でしたが、乳児たちとの愛着形成の仕方や手遊び、またミルクの作り方など実践的なことも大いに学べました。

また、模擬保育、模擬授業においては想定していた以上に入念に説明を行わないと伝わらないなど、保育・教育を行う側と受ける側で感覚に差があることを痛感。受け手の視点に立って考えることを今後もずっと大切にしていきたいです。3年生になり、ゼミとともに卒業研究に向けての取り組みもスタート。早い時期から多くの文献を読むことで、自身の興味にスムーズに気づけました。みんなで行き先を決めて行う学外学習も楽しみつつ、卒業まで学びを積み重ねていきます。

決め手は、幼・保・小の3つの免許が取得できること。

教育学部 教育学科 幼児教育保育コース 4年生 横山 恭祐 さん 出身校:大阪府立住吉高等学校

通っていた幼稚園の先生が大好きで、幼いながらに自分も先生になりたいと思っていました。その後、野球選手を夢見たりもしましたが、進路を選択するにあたって教育者の道へ。四天王寺大学を選んだ決め手は、幼稚園教諭免許状、保育士資格、小学校教諭免許状の3つが取得できること。また、保育実習や教育実習に加えて、1年次のこども園での「ハローナーサリー」や2年次のインターンシップなど、4年間を通して実際の教育現場から学べる機会がすごく多いことも魅力の1つです。

モチベーションを保ちづらい時期にも頑張って勉強を続けることができたのは、そのような現場での実習で得た刺激が糧になってくれたからこそ。特に印象に残っている授業は「音楽実践演習」です。一人ひとりの上達度に合わせて先生がマンツーマンでピアノを指導。リラックスして練習できる個室のレッスン室も気に入っていました。友達と一緒に部屋移動をしたり、演奏を聞かせ合ったりしたのもいい思い出に。幼児教育を志す仲間がたくさんできたことも、大学で得た大きな財産です。

学生同士で実践と話し合いをすることで、楽しみながら学べます。

教育学科 小学校・幼児保育コース※ 卒業 田中 梨瑛 さん ※2019年4月より教育学部 教育学科 幼児教育保育コース
出身校:大阪府立狭山高等学校
勤務先:堺市立認定こども園

幼児教育保育コースでは、保育士資格だけでなく、幼稚園と小学校教諭免許の取得もめざせることを知り、入学を決めました。小学校特別活動や道徳についての授業では、幼児教育と小学校教育のつながりの大切さについて学ぶことができました。また授業の中で、先生役と児童役に分かれて遊んだり、学生同士で話し合いを重ねたり、さまざまな実践を重ねることで、乳幼児期に必要な支援について具体的な方法や改善点を考えることができました。こども園での日々は大変なことも多いですが、大学の4年間で学んだことを思い返し、子どもたちと過ごせるかけがえのない時間を大切にしたいです。

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