Shitennoji University

Episode 1 Learning to think about others around me was new to me.

“周りのことを考えられるように
なったのは
本当に
大きな変化ですね。”

教育学部 教育学科 3年生 西田和 壮 さん
(Profile)
教育学部 教育学科 3年生
西田和 壮 さん

“「やり続けたら結果が出る」と思って試行錯誤しましたね。”

西田和さんは、約450人の学生が所属する学生運営委員会の委員長経験者。「自分が大学祭を絶対面白くする」という強い思いを持ち続けながらその準備に取り組みました。

「先輩がやってきたことじゃなくて新しいことをしたいって思ったんで『来場者1万人達成』という目標を立てました。SNSでの告知を例年より1ヶ月早くしたり、学外の人にもアピールしなきゃって思って、職員さんに『オープンキャンパスの中で時間ください』って掛け合って大学祭を紹介させてもらったりしましたね。スポーツでも『準備が大事』って言うじゃないですか。今まであまり実感してなかったんですけど、その大切さが身にしみて分かりました」。

人を集めるためのさまざまな工夫をして1万人という大目標は見事に達成。その裏には、委員長として人の上に立つということの覚悟もありました。

「他人が嫌がることもいっぱい言わないといけないし、やる前から『嫌われても仕方ない』と思って挑みました。でも、最後の最後は『自分が一番すごかった』って言ってもらえるためにやり切ろうって思いました」。

“「ごめん、これ手伝ってもらって良い?」って言えるようになったんです。”

小学校では学級代表、中学校では応援団長や部活のキャプテン、高校では生徒会長を担当し、小さな頃から組織やチームの中心になって何かをすることが好きな性格だったという西田和さん。でも、リーダーシップを発揮して周りを引っ張る気持ちとは逆に葛藤することも。

「中学校の部活では1人で突っ走ってメンバーと喧嘩になったり、高校でも『自分が良かったら良いや』っていう意識がどこかにあったんです。だから、先頭に立ってもみんなから認められることって全然なくて。周りのことを気にせず『とにかくみんなついてきてくれ』ってスタンスだったんです」。

「逆に今まで、よく一人で頑張れたなと思います(笑)」と苦笑いしながら振り返る彼が、大学生活で大きく変わったのは周囲との関係性でした。

「学生運営委員会で委員長をやって、『誰かに仕事を任せる』ってことができるようになった気がします。これまでは『俺が動いたらいいや」とか『他の人に任せるなら自分でやろう』っていうタイプだったんですけどね。自分主体じゃなく、周りを見て組織とかチームでの視点で動けるようになったのは、大学生活の中で一番の成長かなって自分でも思いますね」。

“子どもたちの成長する姿には感動しました。”

先生になるという夢を持ち、教員採用試験の合格率が高い四天王寺大学へ。その夢のきっかけをくれたのは小学校4年生のときの担任の先生でした。

「小さい頃は先生とか大人って自分の意見を押し付けてくる印象を受けてました。でも小学校4年生のときの担任の先生は、こっちの意見を尊重してくれた上で『じゃあもっとこうしたら良いんじゃない?』ってちゃんと対話した上で提案をしてくれて。それを機に先生としっかり向き合えるようになり、中学生になってからも各担任の先生たちと良い関係性を築くことができて夢が決まった感じです。卒業後も先生方とは、年賀状を出し合ったりしてたんですが、高校3年生のときに僕が『教育学部合格しました』って伝えたときは、『難しいこともあるけど頑張ってな』って声を掛けてもらいましたね」。

今も1週間に一度、小学校にスクールサポーターとして通い、子どもたちの勉強のサポートや学校行事の手伝いをしているそう。学校の現場を実際に見て感じることは何でしょうか。

「2回生のときから2年間、同じ学校に行ってるんですが、長く行ってると子どもたちの成長がはっきり見える場面があるんです。例えば運動会前だと、先生に言われて一生懸命ダンスを覚えてる姿とか、1年生だったらかけっこの練習してる姿があって。で、実際に運動会本番になったら、みんな先生に何も言われなくてもちゃんとできてるんですよね。『あ、やっぱ先生ってこういう成長を見届ける瞬間が面白いんだろうな』って思いました」。

実習先の学校では下の名前で、「そう先生」と子どもたちに呼んでもらっていると話す西田和さん。自身の経験と同じように、子どもたちの生きる道を良い方へと変えていく先生をめざします。

(NEXT)

Episode 02

“人と向き合うからこそ成長できることって、
ほんとにたくさんあるんですよね。”

Episode 03

“自分と同じ夢を
友だちにも諦めて欲しくなかったんです。”

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