Shitennoji University
文学部 日本学科では、地域貢献活動の一環として、羽曳野市・藤井寺市の歴史と文化を探究し、実際にその場に足を運んで得た知識や情報を、学生の視点で発信する「地域・文化発信演習」という授業があり、知識や情報を得るだけに留まらず、画像編集等のグラフィック系ソフトを使用して「情報を発信するためのスキル」も同時に学びます。
2024年度の「地域・文化発信演習」は、古代の歴史がたくさん詰まった羽曳野市古市を対象としました。この古市には、日本最古の国道「竹内街道」や世界文化遺産に登録された「古市古墳群」があります。また皆さんも一度は耳にしたことがある日本神話の英雄「ヤマトタケルノミコト」にまつわる土地で、遠征中、病に倒れたヤマトタケルは白鳥となり天へと飛び立ちます。白鳥が最後に降り立ったのが河内の旧市邑(ふるいちむら=羽曳野市古市)で、ここから羽を曳(ひ)いて天に向かって飛び去ったと言われています。
そんな古市の歴史と古墳をテーマに、楽しく街歩きができるツアーを企画しパンフレットを作るというのが今回のお題。河内こんだハニワの里 大蔵屋さま、誉田八幡宮さまをはじめとする古市エリアの皆様のご協力を頂きながら、10月から現地調査と授業をもとに制作を進め、学生16名の成果物が出揃いました!
なかなかの力作揃いです!
この中の2作品は、実際に印刷・加工を行って古市エリアで観光客がたくさん訪れる場所に設置させていただきました!作品の見どころを、制作者のコメントとともにご紹介します。(中身は、実際に手に取ってお確かめください!!)
表紙を開いた所にある「歴史Q&A」と、古市の歴史スポットを巡るツアーで、はじめて方にも楽しんでいただけるガイドブックにしました。このツアーは、スタートとゴールが近鉄南大阪線 古市駅になっていて、順路を巡るだけなら約60分のウォーキングコースになっています。また各スポットにまつわるトピックスをQ&A形式で掲載しているので、各地を巡りながら雑学・豆知識が増える構成にしました。文字量を増やすと情報過多になりすぎるので、整理してコンパクトに要点を伝えることを意識しました。古墳や歴史初心者の方にも手に取って欲しいです!
親子でも楽しんでいただけるように「謎解きの宝探し」という企画にしました。一度、友達と一緒に私も歩いてみたのですが、楽しめる要素としてクイズを入れた方がいいな、となったのが謎解きのキッカケになりました。クイズ制作では、大蔵屋さんに取材させて頂いた内容を参考にさせていただきました。謎解きを進めていくと、ロールプレイングゲームのようにゴールに到着した時にご褒美として回復薬を貰える特典が実現したのは嬉しかったです!数に限りがありますが、何がもらえるかはお楽しみに!
四天王寺大学行きのバスが出ている最寄り駅の1つ近鉄南大阪線 古市駅。今回の「歴史と古墳の旅」のスタート地点になります。改札を出て右側のバス乗り場方面へ向かうマガジンラックに設置させて頂きました!(古市駅員さんに許可を頂いています。)
こちらは改札を出て左側へ降りた先すぐにある「はびきのビジターセンター」さま。世界遺産「古市古墳群」、日本最古の国道「竹内街道」をはじめ、寺社などの歴史遺産や特産品など多彩な観光情報が揃っており、観光客の皆様をお迎えしています。
羽曳野・藤井寺・堺市を中心に、大阪府・奈良県からも古墳・埴輪グッズや食品が大集合!国内トップクラスと言っても過言ではない!?粘土を使った埴輪づくりも体験できます!毎年、埴輪づくりコンテスト「828GP(はにわグランプリ)」を開催し、四天王寺大学の学生も多数エントリーしています!
地元の方から観光客まで、幅広い年齢層の方に健康的で楽しくお散歩できるツアーパンフレットになっています。ぜひ古市エリアへお越しの際はお手に取っていただき、ウォーキングしながら豆知識も身につけてくださいね♪