Shitennoji University
社会学部人間福祉学科の大西敏浩ゼミの3年生・4年生の学生が、羽曳野警察署との協働により特殊詐欺被害防止を目的として「特殊詐欺体操」を考案しました。
大学生が被害防止のために行動していることを高齢者の方に伝えたいという思いから、羽曳野警察署とのコラボレーションによって実現した本施策。高齢者世代の孫世代にあたる四天王寺大学生は、多くの高齢者が特殊詐欺の被害にあっている現状を認識し、特殊詐欺についての理解を深めながら、少しでもその被害を減らそうと熱心に活動に取り組みました。
考案した特殊詐欺体操は、高齢者が狙われやすい還付金詐欺等の説明に動きとメロディーをつけることで強い印象を与え、記憶に止めていただくきっかけになればという狙いがあり、防犯教室や高齢者が集まる集会等で披露されます。
この特殊詐欺体操の「歌詞」と「振り付け」を、大西ゼミの学生が一から考案しました。
使用するメロディーは、多くの方になじみがある童謡「うさぎとかめ」「故郷の空」。ドレミパイプという、叩くことで音が出る楽器を使い、学生が演奏して作り出しました。
歌詞は、わかりやすい言葉を使って、多くの世代、特に高齢者の記憶に残りやすいものになるように。また、振り付けについては、歌詞に対応したジェスチャーを用いてどなたでも覚えやすい振りにと、学生たちが試行錯誤。特に振り付けは初めて経験する学生ばかりで、どうすれば覚えやすい振り付けになるかと、頭を悩ませる場面も見られました。
そしてこの特殊詐欺体操を、近隣の警察関係者会議の場で報告する機会をいただけることに!
2月7日(金)に行われた「大阪府防犯協会連合会 第4ブロック連絡会」で、羽曳野警察署管内防犯協議会員、各警察署の方へ、大西敏浩先生をはじめ大西ゼミ学生の峯上竣太さん、春本悠真さんが、これまでの活動内容を報告し体操を披露しました。
最後には会場の全員で披露した特殊詐欺体操を実践してみるなど、広く周知することができました。
峯上竣太さんは、
「童謡をメインにして誰でもわかりやすい曲と体操にした。高齢者の方向けに覚えやすい歌詞を考案するのに苦労しました。」と話しました。
また、今回この取組みを大西ゼミの学生と伴走してくださった大阪府警察 羽曳野警察署 生活安全課 防犯保安係 のご担当者様は
「高齢者の方が特殊詐欺の被害にあわないために、学生達が特殊詐欺被害防止体操を考案してくれたことを嬉しく思います。この大学生が考えた特殊詐欺被害防止体操を高齢者が集う場所や防犯教室などで披露し、たくさんの高齢者の方に覚えてもらって被害をなくしていきます。」と話しました。
特殊詐欺被害防止体操は今後YouTubeにて動画を掲載する予定です!
今回この特殊詐欺体操が被害防止の一助になることを祈っています。