Shitennoji University
今回は短期大学部ライフデザイン学科の有志の学生が、夏休み期間中に取り組んだプロジェクトをご紹介!
今年で3年目の参加となる「私たちのSDGs2024〜繊維製品の循環をめざして~」。これは、「繊維製品の廃棄から生まれる環境負荷の低減に向けて、関西で学ぶ大学生と研究者が連携し、結成したチーム “エンウィクル”による、繊維製品の循環をテーマとしたイベント」です。
今年は四天王寺大学を含む関西12大学の学生が、それぞれの学びやスキルを生かして参加し、学生によるファッションショーや商品の販売、協賛企業とのトークショーなどの催しが行われました。
ライフデザイン学科の学生有志で結成されたチームは、7月頃からファッションショーに出展する衣服の素材選定を始め、夏休みを跨いで作品制作やワークショップの準備、プレゼンテーションの準備を進めました。
ファッションショー用の衣装づくりでは、企業から提供をうけた古着を用いて学生がリメイク。チェックのスカートをトップスに変形させたり、学生服のジャケットを上下で裁断して新たなセットアップへと生まれかわらせるなど、学生たちのアイディアが光ります。
お披露目の場となったのは、京都文化博物館 別館。雰囲気のある会場に、学生たちのデザインした服が展示されます。
学生自らがモデルとなって行われたファッションショーの様子。実際に着用されることで、息が吹き込まれたように表情を変える衣装たち。こだわりの詰まった作品をお披露目することができて、学生も大きな達成感を得られたようです。
ワークショップは繊維廃材を使ったファッションデザインをテーマに開催。参加してくれた皆さんと、人型の台紙に廃材を切り貼りし自分だけのファッションデザインに取り組みました。両日とも一般のお客さまが10名以上訪れ、学生たちはお客さまとの交流を深めながら、活動を通して学んだことを伝えていました。
出展企業と学生によるトークショーも行われました。学生の司会による企業トークや、各大学のチーム紹介、作品・商品の解説を行って、他の大学の学生たちがどのようなことを考えプロジェクトに参加しているのかについて相互理解を深める会となりました。
今回参加した学生にとっても学びの多い機会となったようで、プロジェクトをやり切った満面の笑顔とともに次のような感想を話してくれました。
「最初はSDGsがどういうものなのか深く知らなかったのですが、今回のエンウィクル活動に参加して自分ごととして感じることができました。使えなくなったものが、手を加えることで素敵なものに変わるのがとても嬉しかったです。今までより更に、服に対しての関心が高まりました。(ライフデザイン学科1年 林 さくらさん)」
「高校生の頃に考えていた、廃棄されてしまうものを再利用するということを実際に自分の手で実現できて嬉しかったです。高校生の頃は構想するまでで終わっていたのですが、今回、自分たちで考えてデザインし、実際に作って実現させるという経験ができたことはすごく大きかったです。また、この経験を通して繊維廃材だけでなく、さまざまなものの再利用、そしてSDGsにさらに強い関心を持ちました。今回得たことを、これからの生活や人生に活かしていきたいです。(ライフデザイン学科1年 末永 恵梨さん)」
ライフデザイン学科では、授業で得た学びを実地体験によってより深く体得する機会として、イベントへの出典や企業、地域との連携を今後も積極的に行なっていきます。