Shitennoji University
四天王寺大学には、様々な海外留学プログラムがありますが、今回は「交換留学(カナダ)」についてご紹介します!
「交換留学」とは、四天王寺大学と海外の提携校の間で、留学生を相互に派遣・受入する制度。留学中は海外提携校の授業料が免除されます。カナダへの交換留学は、カナダ ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア市にキャンパスがある、提携校のカモーソン・カレッジで、冬学期の4か月間、現地授業の履修や英語・カナダ文化の学修をするプログラムです。
2023年度に9月~1月まで、カモーソン・カレッジでの交換留学に参加した、教育学部・教育学科4年生の碓井晴捺(うすい・はるな)さんにお話を伺いました。
月曜日から木曜日は学校に通い、金曜日はオンデマンド授業日に参加していました。また、ホームステイ先では、カナダ人の家族、タイ・メキシコ出身の2人のルームメイトと生活を送っていました。英語能力を向上させるにはこの上ない、非常に恵まれた環境で生活させていただいたのですが、カナダに到着した当初は不安もあり日本人に会いたいと思っていました(笑)
ホストファミリーやルームメイトが温かく接してくれたおかげで、次第に生活にも慣れました。放課後や休日には様々なところに連れて行ってもらい、オフの時間もとても充実していました。ルームメイトと一緒に料理や学校の課題をしたり…生まれ育った国が違っても、こんなにも充実した時間を共にできるんだ、と喜びを嚙み締めたことを覚えています。
また、クラスメイトには多くの国籍の方々がいらっしゃったので、お互いの文化の違いについて話したり、伝統料理を振る舞っていただいたりもして、理解を深めることができました。
自分の課題に感じていた英語の発音を向上させたいと思ったことが最も大きな理由です。これまで英語の発音に深く触れたことがなかったので、長期間留学することで英語の発音を少しでも向上させたいと思いました。
また、昨年学内外で海外の方々と関わる機会がたくさんあり、自分たちの国の魅力を様々な場面で教えてくれましたが、私は母国である日本の魅力を海外の方へ伝えられず、当たり前に暮らしていた日本の魅力に、気づくことができていませんでした。
そこで長期間海外に身を置くことで、改めて日本の優れた部分に気づきたいと思うようになりました。
ある日、耳の調子が悪くなり、病院に行かなければいけなかったことです。医療の専門用語など全く分からない中、一人で病院に通ったのでとても不安でした。ですが、担当してくださった医師は、必死に症状や状況を説明しようとする私を、理解しようと努めてくださいました。
この経験は私にとって困難でもあり自信につながる経験でもありました。自分が今置かれている状況を説明したり、これからどんな治療法を行うかを聞き理解しなければいけなかったので、自分の頭の中にある単語をできる限り引き出して伝えること、そして聞き取ったことを簡単な英語に変換し、この解釈で合っているのかをドクターにその都度確認するという経験は、英語を臨機応変に使うという訓練になりました。
現地の方が話している内容を以前よりも「理解できる」と感じることができたときは、会話が楽しく感じましたし、「もっと英語でたくさんの人とコミュニケーションをとりたい」と思うことができました。小さな成長でも自分にとっては大きな自信につながるのだと思えるようになりました。
ホームステイ先の家族が、私を本当の家族のように温かく迎え入れてくれたことも忘れられません。いろいろな話をしたり、一緒にどこかに出掛けたり、家族の行事に招待してくれたり、この家族に出会えたことで留学生としてだけでなく、「人」として様々なことを学ぶことができました。
ホストファミリーや多くの友人を通して多くの場面で人の優しさに触れ、私自身ももっと優しさに溢れる人になりたいと思いました。また、海外の方々の多くが日本のことをたくさん褒めてくれたことも嬉しかったです。この留学生活で改めて日本は素晴らしい国なのだと再認識しました。
課題だった発音にも少し自信を持つことができて、ますます英語が好きになりました。将来「英語の先生」になるのが私の夢です。文化の違いや、日本の素晴らしい部分、英語を学ぶ意味や楽しさなど、この留学で経験したことを生徒に伝えられる先生になりたいです。