2021年度の社会学科で「地域史研究」を担当する、曽野洋(その・ひろし)教授が提唱した<濱口梧陵学>。
このたび、日本遺産認定の町・和歌山県広川町の全面協力を得て、共著『濱口梧陵学のすすめ』という冊子として発刊しました。
この発刊については、本年5月のWBS和歌山放送でも報道されています。
→https://news.wbs.co.jp/160091
新型コロナ変異株感染拡大で、まさに今、現代人は悪戦苦闘しています。
実は、広川町出身の濱口梧陵(はまぐち・ごりょう、1820~85年)が生きた幕末維新期も、コレラ感染拡大で人々は苦しみました。コレラ感染の対策に大きな貢献をした人物の一人が、当時のヤマサ醤油経営者であった濱口梧陵です。
濱口はまた安政南海地震の復興に尽力すると共に、民間(ヤマサ醤油)から抜擢され紀州藩勘定奉行や初代和歌山県議会議長、初代郵政大臣(駅逓頭)などの要職を歴任し、政治改革に取り組みました。経済界と政界をまたぎながら社会貢献を目指した濱口は、私財を投じて私立耐久社(現・和歌山県立耐久高校)の創設に奔走するなど、教育界にも大きな足跡を残します。
幕末維新期という変革期に、業界(経済界・政界・教育界)をまたぎながら疾駆した濱口梧陵。そんな濱口の生きざまから、すべての業界が流動化しつつある今を生きる現代人が学ぶべき事はなにか!?こうした点について、曽野教授は四天王寺大学で学生さんたちに講義すると共に、ラジオ番組や新聞連載などにおいて発信しています。
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