2023年11月11日(土)、 看護実践開発研究センター「看護職の実践能力・研究能力開発プログラム」認知症コース:ケア実践編の3つの講義を、四天王寺大学あべのハルカスサテライトキャンパスで開講しました。今まで非開講が続きましたので、実質的には今年度の初回の講座になります。
まず、1限目は認知症看護認定看護師の藤原香子先生による「アセスメント方法とその人の理解」の講義でした。2限目は、看護実践開発研究センター長の山崎が「生活リズムの調整」の講義を行い、昼休みを挟んでの3限目は同センター長による「BPSDの対応・コミュニケーションスキル」で点滴を自己抜去する認知症高齢者の動画事例に基づいたアセスメントの演習を行いました。
受講者は、実習施設・実習病院に勤務されている方でしたが、臨地の認知症ケアの現場でよくある事例や事象とつなぎ合わせて真剣に聴講されていました。事例の動画を視聴し、アセスメントシートに記入した後に話し合い、全体共有することで、視点をさらに広げて考えることができていました。
受講者の感想としては、少人数でしたが、グループワークがしやすくて良かった、実際に他の参加者の方と意見共有・交換ができた為、より学びを深めることができた、普段当たり前のように認知症の方と関わっているが、認知症の研修に参加することで改めて自身の認知症に対する知識や対応について学び直す機会となった、演習を行うことで参加者の方との意見交換もできてよかったという意見がありました。
さらに、認知症に関する知識の学習をしていただいた後に事例に合わせ考えるという作業ができ、知識の定着ができたように思う、認知症の方が体験していることや感じているであろうことを知識として知ることで対応や関わり方を考えることができたこと、また今までの関わりを振り返ることができた、様々なことを想像しながら関わることの重要性とともに難しさも感じた、介護や看護を日々されている参加者さんとの意見交換は新たな視点の気付きをもらえたという意見もありました。
今後の研修内容の希望として、認知症・在宅支援についての応用について、看取りに関する研修、参加者の方が日々の中で困難に感じた事例や場面を共有し考える内容の研修を受けたい、事例に対して、対応されてきた内容を教えてほしいなどの前向きな意見もありました。