看護学科は、高齢化する社会で、生命と尊厳を守り、倫理的な視点から人々をつなぐ看護職を育てることをめざしています。看護学科の学生と共に、地域社会で安心して暮らせる健康環境の構築に取り組みましょう。
夢や目標に応じて、看護師、看護師+助産師、看護師+保健師+養護教諭二種、看護師+養護教諭一種の4つのコースから選択可能です。
Step 1
臨床現場に近い実践学習により、身についたことが可視化でき実感するこにより、自ら考え判断し実践できる学生へと成長できるようサポートします。
Step 2
シミュレーション教育を通して、個人やチームでの医療・看護を経験し、学生同士のディスカッションから専門的な知識・技術・態度を育て、看護者としての能力の向上に力を入れています。社会の変化に対応しうる力とニーズに合った看護を提供できる力を養います。
Step 3
超高齢社会により疾病構造が変化し、医療は高度化しています。これに対応できる看護職を育成するため、看護棟内には、実際の看護状況を再現できるシミュレーションセンターや、最新設備を備えた看護実習室を設置しています。
グループである社会福祉法人四天王寺福祉事業団は、大阪府内に20を超える医療・福祉施設を運営。ほかにも、基幹病院や高度な専門医療を提供する大学病院などでの実習を実施しています。
低学年を対象に「キャリアデザイン講演会」、3年生を対象に「就職個別相談会」を年2回行い、学生一人ひとりのキャリア形成の方向づけや就職支援サポートを行っています。
目標は保健師。すべての人が、その人に合った幸せな生活が送れるように。
看護学部 看護学科 卒業 田中 杏果 さん
出身校:大阪府立鳳高等学校
勤務先:大阪府(保健師)
看護学部には4つのコースがあり、自分の目標に合わせて選択できることが魅力。私がなりたいと思っているのは保健師です。看護師は主に病院内で、病気やケガをした人にしか関われませんが、保健師は地域全体において、乳幼児から高齢者まで長期にわ たってたくさんの人に働きかけられる点に惹かれます。
看護や援助の技術修得の演習では多くのことを学びました。なかでも看護をする以前に必要な基礎を学べる在宅演習と、ドラマに出てくるような一次救命を体験できる災害演習は興味深かったです。学業以外でも、学生運営委員会の一員として、他学部・他学年の学生と交流できたのはいい思い出。4年間の学びのなかで、看護師として看護を、保健師として予防を行ういずれの場合も、最悪の事態を視野に入れ、何手も先を予測することが重要であることが胸に刻まれました。今、健康であったりそうでなかったりするすべての人が、その人に合った幸せな生活が送れるように手助けできる保健師をめざします。
コロナ禍で看護師不足問題を知り、看護師をめざしました。
看護学部 看護学科 卒業 川岡 洸貴 さん
出身校:大阪府立狭山高等学校
勤務先:北野病院
高校時代、コロナ禍で看護師不足が問題になっているのを知り、看護師をめざすようになりました。人と関わり、人のためになる仕事をしたいと考えていた自分に合っている気がして。四天王寺大学を選んだ決め手は最新のシミュレーションセンターがあるこ と。実習に行く際も事前にイメージができることで、看護現場での戸惑いの軽減や深い学びにつなげられます。
急性期実習の時にはシミュレーションを経ていたおかげで、術後の観察がスムーズにできました。演習設備も整っていて、看護技術を修得していくことに楽しさを感じています。特に印象に残っているのは小児ゼミ。実習としてこども園やファミリーサポートハウスなどに行き、子どもの病気だけでなく発達に着目したり、ご家族との関わりを持ったりすることで、より広い視野から看護を行うことの大切さを実感できました。一般教養の授業も充実しており、広い学びを得られるのも四天王寺大学ならではの利点。身につけたことを、しっかり社会に還元していきたいです。
広く深い実習経験が現在の仕事に役立っています。
看護学部 看護学科 卒業 大谷 咲哉 さん
出身校:大阪府立河南高等学校
勤務先:近畿大学病院
看護学科の学びで特に印象に残っているのは実習です。「領域別実習」では多領域での実習を経験し、めざすべき道や就職活動などの進路選択に役立ちました。また、4年次に行われる「統合実習」では、学びを深めたいことや卒業論文にとりあげたいことをテーマにできるのですが、興味のあった消化器内科の実習が叶い、それが現在の仕事にもつながっています。その一方で、実習を通して座学の重要性も知りました。主病名が同じ患者さんでも、既往歴や病態は一人ひとり大きく異なります。目の前の患者さんと向き合うには、1~2年生の講義でしっかりと病識や看護の知識を身につけておく必要があると実感しました。