(2022年1月20日)
本学と羽曳野市および同市教育委員会との共催事業である公開シンポジウムは、平成9(1997)年度にはじまりこれまでに24回実施しています。教育機関の本学と行政機関の羽曳野市とが関心をもっている今日の社会を取りまくさまざまな問題について、双方が問題意識を共有し考える場となっています。
近年、国際情勢が流動化し急速にデジタル化が進行する中で、現在は世界的パンデミックのコロナ禍にあります。このたびのシンポジウムは、将来の全く予測できない変化の激しい時代を生き抜くための普遍的叡智として、本学の建学の精神でもある聖徳太子の「和のこころ」を取りあげ、その内容をあらためて見つめ直す場とします。
令和3(2021)年は、聖徳太子がご薨去されてから1400回忌という節目にあたり、各方面でさまざまなご聖忌(ごせいき)事業が展開されています。そして、100年前の「聖徳太子千三百年御聖忌」記念事業として創立された四天王寺学園にとって、令和4(2022)年はちょうど100周年を迎えます。
学園創立100周年を機に、これまでに培ってきた「和のこころ」の精神を礎に「和のこころを未来へ」を掲げて、次の100年にむけて新たな第一歩を踏み出します。
【基調講演】
「以和為貴」を第一条とする『十七条憲法』成立の背景
「憲法十七条」の第一条が「和」して話し合うことを強調しているのは、天皇の後継者などの重要問題について群臣たちが感情的になって言い争い、死者まで出す抗争が続いたことを懸念したためです。その「和」のために必要とされたのが仏教でした。「和」に続く「無忤(反発しない)」は中国南朝の僧尼が尊んだ徳目です
東京都立川市生まれ。
1976年、早稲田大学第一文学部東洋哲学専修を卒業。
1979年、早稲田大学文学修士学位を取得。
1994年、早稲田大学博士(文学)学位を取得。
1988年より、早稲田大学の非常勤講師を務める。
1994年より駒澤短期大学仏教科助教授、1996年同科教授。
2006年より駒澤大学仏教学部教授。2021年5月より同大学名誉教授。
アジア諸国の仏教教理、および諸国の文学・芸能・近代ナショナリズムなどと仏教の関係などを研究。
主著に『華厳思想の研究』、『聖徳太子―実像と伝説の間』、『東アジア仏教史』がある。
「聖徳太子研究の最前線」(https://blog.goo.ne.jp/kosei-gooblog)ブログを運営中
【話題提供】
時代を写す鏡―聖徳太子
南谷 恵敬(和宗総本山四天王寺 執事・勧学部長・四天王寺大学 客員教授)
日本社会における「和」の意義について
藤谷 厚生(四天王寺大学 人文社会学部社会学科教授)
ディスカッション
■シンポジスト
・南谷 恵敬
・藤谷 厚生
総合司会
須原 祥二(四天王寺大学 副学長・人文社会学部社会学科 教授)
日時 | 令和4年2月19日(土) 13:00 ~ 15:30 |
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開催形式 | オンライン開催 参加者のご自宅等からパソコン、スマートフォン、タブレットによる YouTube視聴となります。 |
参加費 | 無料 (参加費は無料ですが視聴にはパソコンやフマートフォン等の端末及びインターネット環境が必要です。また通信費等は参加者負担となります。) |
定員 | 1,000名(先着順・限定公開) ※定員になり次第、締切りとなります。 |
お申込み | 下のフォームより必要事項を記入のうえ送信してください |
お問い合わせ | 四天王寺大学エクステンションセンター 住所 : 〒583-8501 大阪府羽曳野市学園前3-2-1 TEL : 072-956-3345 FAX : 072-956-9960 |