(2024年10月1日)
南北朝時代・南朝に名を馳せた北畠顕家卿の史跡関連を 本学教員と巡りませんか
本学の後援会員となります在学生の保護者の皆様を対象に、今回は「阪堺電車」を利用し、天王寺から堺までの南北朝時代・南朝の史跡を巡ります。北畠顕家卿が活躍した南北朝時代・南朝は、『週刊少年ジャンプ』で連載中であり、現在アニメ放送もされている「逃げ上手の若君」で、改めて注目が集まっています。その北畠顕家卿を祀る「阿部野神社」や、南朝第2代後村上天皇の御座所となった「住吉大社」、三好長慶が建立し千利休も修行した「南宗寺」、南朝・北朝が戦った石津合戦の地にある「石津太神社」や「北畠顕家戦死の地」などを巡ります。このように「南朝」ゆかりの史跡を、本学社会学科講師 田中誠とともにまわり、中世と近現代史とのつながりのあり方を学びます。
~開催概要~
◆日 時
令和6年11月16日(土)13:00~17:00
◆集合場所
阪堺電車天王寺駅 13:00集合
◆経 路
阪堺電車天王寺駅(13:00)→北畠顕家卿之墓→阿部野神社→住吉大社→荘厳浄土寺→住吉行宮跡→開口神社→南宗寺→石津太神社→北畠顕家戦死の地(17:00)
◆費 用
参加費は無料です。ただし、南宗寺の拝観料400円と阪堺電車全線1日フリー乗車券700円が必要です。
◆定 員
15名 ※万一定員を大きく超過した場合は抽選の上、メール等にてお知らせします。
~申込条件・方法~
個人参加・グループ参加(ご家族・知人等)歓迎します。申し込みは3名まで可能です。 参加ご希望の方は11月8日(金)までに教務課(kyomu@shitennoji.ac.jp)へe-mail、またはFaxで下記内容を明記しお申込ください。
・タイトルに「アカデミックツアー参加希望」とご記入ください。 ・本文に「代表の保護者氏名」、「ご連絡先電話番号」、「お子様の氏名・所属学科」をご記入ください。
※グループの場合は、代表者以外の方は氏名のみ記入。
<問合せ先> ご不明な点等、お気軽にお尋ねください。
四天王寺大学教務課(宮口・山中)
072-956-9952(直)
Fax 072-956-3891
※月~土 9:00~17:30(祝日除く)
◆教員紹介
社会学部 社会学科 田中 誠 講師
〇研究分野
専門分野:日本中世史(院政・鎌倉・南北朝・室町・戦国時代の歴史)
特に、室町幕府をめぐる政治史や制度史を、幕府に勤める官僚の視点から研究を進めています。
一般では、鎌倉・江戸幕府に比べてなじみの薄い室町幕府ですが、近年では『週刊少年ジャンプ』で鎌倉末~南北朝初期に活躍した北条時行を主人公にした『逃げ上手の若君』の連載が続けられているほか、伊豆国・相模国(静岡県・神奈川県)の戦国大名となった北条早雲(伊勢宗瑞)を主人公にした『新九郎、奔る!』などのマンガも出始め、室町時代のおもしろさが広まりだしたと思います。室町幕府がマイナーなのは、応仁の乱を起こしてグズグズになってしまったことや、太平洋戦争の前の時代には足利家が「逆賊」として極めて低い評価を与えられてきたからです。
私が室町幕府に興味を持ったきっかけは、最初は地元が一緒(栃木県)とか、一般に人気ないしやってみようかなという程度でした。そのうち、室町幕府って、グズグズな政権といわれていたのに、どうして240年も続いたのか?どんな仕組みで続いたのか?どんな人たちが幕府を支えていたのか?という疑問がわいてきました。そこで将軍を支える官僚に着目して研究を進めることにしたのです。最近では、室町幕府官僚による公文書の管理や彼らが残した史料の特質を検討し、幕府権力のあり方に再考を迫ることを目指しています。