研究代表者氏名 | 山田 綾 (ヤマダ アヤ) |
所属 | 教育学部 教育学科 |
職位 | 教授 |
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研究種目 | 基盤研究(C) | 研究課題番号 | 17K04589 |
本研究では、日本の中学校でアクティブ・ラーニングを導入する際に、主体的で深い学びが成立するために「対話的実践」が果たす役割と条件について明らかにすることを目的とする。そのために、以下に取り組む。
本研究では、ダイナミックにカリキュラム開発とアクティブ・ラーニングに取り組む実験校の実践を「対話的実践」を核に分析し、アクティブ・ラーニングを具体的に実現していく視点を明らかにする。取り上げるのは、研究代表者・山田が昨年3月まで校長を務めた戦後生活教育の理念に基づき問題解決的学習過程で授業を展開してきた愛知教育大学附属岡崎中学校や同様の理念を掲げてきた中学校の実践と、実験的にフレネ教育をおこなうクラスを設置したフランスの中等教育プログラムである。
それゆえ、第1に、アクティブ・ラーニングがどのように対話的実践を成立させ、主体的で深い学びを実現できるのかについて検討できる。両実践を比較し、フレネ教育と生活教育の共通点と独自性から、「対話的実践」の役割や意義、課題と条件を明らかにすることができる。そこからアクティブ・ラーニングの可能性と課題を明らかにできる。
第2に、「対話的実践」を成立させるには、教科担任制である中等教育ではカリキュラム・マネジメントが重要になるが、対話的実践の成立とカリキュラム・マネジメントの関係を明らかにすることができる。 これらにより、2017年3月告示の学習指導要領おいて求められている「主体的で対話的で深い学び」とは何か、そしてどのような課題があり、どのような条件が必要になるのかを実践的かつ原理的に明らかにすることが期待できる。
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http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K04589
※国立情報学研究所の科研費データベースへリンクします。
研究代表者氏名 | 吉川 有葵 (ヨシカワ ユキ) |
所属 | 看護学部 看護学科 |
職位 | 准教授 |
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研究種目 | 基盤研究(C) | 研究課題番号 | 23K09870 |
近年の医療の進歩に伴い、看護に対するニーズは多様化、複雑化し、卒業時の看護学生に求められる看護実践能力も高度化している。しかしながら、患者の安全の確保ならびに権利を保障する観点から、臨地実習において侵襲の伴う看護技術や患者への直接的なケアを経験できる機会は減少している。そこで、様々な医療状況に対応できる高性能のシミュレータが開発され、シミュレーション教育におけるテクニカルスキルの向上は容易となった。しかしながら、看護実践能力にはテクニカルスキルだけではなく、チーム医療における安全や医療の質の確保のために必須とされるノンテクニカルスキル(NTS)の修得が不可欠であり、NTSを体系的に修得できる教育方法の転換が求められている。本研究では看護学生のNTS修得のために、日本語版NTS尺度を開発し、妥当性と信頼性を検証する。さらには、開発した日本語版NTS尺度を活用した教育プログラムを構築する。
我が国ではこれまでに看護学生のNTSに着目した研究はなく、本研究でNTSを評価できる教育プログラムを構築することは、NTSの教育的介入の普及・確立につながり、看護実践能力の向上に寄与できる。また、これまでのテクニカルスキルに対する教育を基盤に、NTS修得に向けた教育的介入を看護基礎教育の段階から行うことで、主体的に問題や課題に取り組み思考しながら行動に移す学習経験を積み重ねることができ、卒後は看護師としての職務満足度の向上、就職後の離職防止につなげ得るものになる。さらに、本研究は看護学生のNTS修得に向けた教育プログラムを構築することであるが、医療専門職全般に対し波及・応用可能性があるため、日本の医療安全に貢献する研究へと発展する可能性がある。
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研究代表者氏名 | 吉川 有葵 (ヨシカワ ユキ) |
所属 | 看護学部 看護学科 |
職位 | 准教授 |
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研究種目 | 若手研究 | 研究課題番号 | 18K17590 |
腎移植で期待される効果の一つに性機能の改善がある。腎移植を受けた女性は月経の再開により妊孕率は回復するが、生児獲得率は一般女性より低い。一方、腎移植を受けた男性は、黄体ホルモン・卵胞刺激ホルモン・プロラクチンの改善、勃起機能、精子濃度と運動性が改善するが、自覚的性機能の改善は乏しい。男女ともに生殖機能や性生活における心理的負担は大きく、性機能を取り巻く心理的側面の改善には至っておらず、レシピエントは性の健康に問題を抱えている。本研究では腎移植レシピエントにおける性の健康、QOLの維持・向上につなげるため、腎移植レシピエントの性機能およびQOL、性機能を取り巻く要因との関連を明らかにし、腎移植レシピエントの性の健康を支援するアプローチモデルを開発する。
腎移植は透析療法と比較して妊孕率という身体的側面の改善は認められるが(岸川,1998)(永野,1998)、男女ともに生殖機能や性生活を取り巻く心理的側面の改善には至っておらず(Hamoud H,2009)(KDIGO GUIDELINES,2009)(岸川,1998)、レシピエントは性の健康に問題を抱えている可能性がある。移植医療の進歩により移植後に妊娠・出産するレシピエントは増加している。妊娠・出産に至るにはレシピエントの性機能の改善、健康的な性生活が必要不可欠だが、わが国の文化的背景から軽視される傾向にある。レシピエントは生涯、免疫抑制剤の内服を避けられず、不安や苦悩、葛藤、希望といった様々な心理状態にあり(Tong A,2015)、このような要因が性の健康に影響を及ぼしている可能性が考えられる。本研究で腎移植レシピエントの性機能およびQOL、性機能を取り巻く要因との関連を明らかにすることは、レシピエントが抱えている表面化していない問題の解決が期待でき、慢性疾患を抱えながら性の健康を維持し、安全な妊娠・出産につなげ得るものになると考える。
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http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K17590
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研究代表者氏名 | 吉本 和樹 (ヨシモト カズキ) |
所属 | 看護学部 看護学科 |
職位 | 講師 |
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研究種目 | 若手研究 | 研究課題番号 | 21K17444 |
高齢者施設で生活する高齢者の発熱の原因の大半は感冒や気管支炎であることが申請者の先行研究で分かっている。感冒の原因としてウイルスによる感染によるものが考えられるがウイルスなどの感染対策の徹底具合については各施設間で温度差がみられる。この施設間での感染対策の差異については、高齢者施設での感冒や気管支炎などのウイルス感染リスク低減のための効果的な方法について検証が不十分であることも関連しているのではないかと考える。そこで、高齢者施設で手指消毒や生活する部屋などの除菌・消毒徹底が感冒や気管支炎などのウイルス対策による発熱発症リスク低減に効果があるのかについて実証することが本研究の目的である。
申請者は2019年から高齢者施設で生活する高齢者の発熱に関する調査を行っている。その調査結果から、高齢者施設で生活する高齢者の発熱の原因の大半は感冒や気管支炎であること、そしてウイルスなどの感染対策方法については施設間で異なっていることが分かった。本研究により、多くの高齢者が同じ空間で生活する環境下でのウイルス感染リスク低減に効果的な方法や対策が明らかになれば、高齢者の発熱による医師及び医療機関の受診機会を減らすと同時に施設で生活する高齢者の健康維持やADL維持にも貢献できると考える。
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http://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K17444
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